合同会社の設立代行サービスの選び方。会社設立を任せる前に解説
合同会社commit 合同会社FIELD共同編集部が編集しています。合同会社FIELDの関連会社である会計事務所および税理士法人と内容を確認しながら執筆しました。金額や期限は執筆時点のものです。

この解説は、合同会社の会社設立を代行サービスに任せようと考えている人に向けています。検索すると多くのサービスが出てきますが、料金の表示方法もサービスの範囲もばらばらで、比べるのが難しいところです。ここでは比較の物差しを示し、契約する前に確認すべき点を具体的に挙げました。
設立代行サービスとは何かを解説する

【ここでわかること】
複数の士業が連携して、会社設立を一括で引き受ける仕組みです。
設立代行サービスは、会社設立の手続きをまとめて引き受けるサービスです。運営しているのは士業事務所であったり、会計ソフトの事業者であったり、専門の会社であったりします。
重要なのは、どんな形であっても、登記の申請を報酬を得て代理できるのは司法書士と弁護士に限られるという点です。したがって、設立代行サービスの登記の部分は、必ず司法書士(または弁護士)が担当していることになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 士業事務所が運営 | 司法書士事務所や行政書士事務所が、会社設立の支援をサービス化している形です。 |
| 会計ソフト事業者が運営 | 会計ソフトの利用とセットで、会社設立の書類作成を支援する形です。登記は提携する司法書士が扱います。 |
| 税理士事務所が運営 | 顧問契約とセットで会社設立を支援する形です。設立後の税務まで一貫して任せられます。 |
| 専門の代行会社 | 会社設立に特化したサービスです。提携する士業と連携して進めます。 |
合同会社の会社設立は、株式会社より工程が少なく書類も限られています。そのため、代行サービスの料金も株式会社より低く設定されていることが多くなっています。
「代行」の範囲は事業者によって違う
同じ「設立代行」という言葉でも、書類の作成だけを指す場合と、登記の申請まで含む場合があります。書類は作ってくれるが提出は自分で、という形もあります。契約の前に、どこまでが含まれるのかを必ず確認してください。
※金額・期限は執筆時点(2026年8月)の制度にもとづく目安です。
出典(解説):マネーフォワード クラウド会社設立|合同会社の設立代行のおすすめは?/株式会社マネーフォワード
手数料0円の仕組みを、会社設立の費用から解説する

【ここでわかること】
別のところで収益を得る仕組みです。中身を確認します。
設立代行のなかには、手数料を無料としているサービスがあります。無料で成り立つ理由を理解しておきましょう。
多くの場合、会計ソフトの契約や税理士の顧問契約とセットになっています。会社設立の手数料は取らないかわりに、その後の継続的な利用や契約から収益を得る仕組みです。
仕組み自体に問題はありません。ただし、会社設立のときだけを見て「安い」と判断すると、後の固定費で逆転することがあります。総額で比べる必要があります。

| # | 確認すること | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 1 | 何とセットになっているか | 会計ソフトを使う予定がある |
| 2 | 契約期間の縛りはあるか | 税理士を探していた |
| 3 | 解約の条件はどうか | 設立後も相談したい |
| 4 | 月々いくらかかるか | 総額で見て納得できる |
※金額と期限は執筆時点(2026年8月)の制度にもとづく目安です。最新の取扱いは所管官庁でご確認ください。
たとえば、顧問契約が1年間必須という条件なら、その1年分の顧問料を会社設立の費用に含めて考えるべきです。会計ソフトの契約が条件なら、その利用料を年単位で計算してください。
契約期間の縛りと解約条件を先に聞く
会社設立の手数料を無料にする代わりに、一定期間の契約が条件になっていることがあります。事業がうまくいかず、途中でやめたくなったときに解約できるのか、違約金はあるのか。これは契約する前に必ず確認してください。
セットになっている会計ソフトが自分に合うかどうかも見てください。使いにくいものを1年間使い続けることになると、記帳が滞ります。無料の試用期間があるなら、契約の前に触ってみるとよいでしょう。合同会社の会社設立の直後は取引が少ないので、この段階で使い勝手を確かめておくのが得策です。
もちろん、会計ソフトや税理士は法人であればいずれ必要になるものです。それらを探していたところなら、セットになっていることは利点になります。自分の状況に照らして判断してください。
※金額・期限は執筆時点(2026年8月)の制度にもとづく目安です。
出典(解説):マネーフォワード クラウド会社設立|合同会社の設立代行のおすすめは?/株式会社マネーフォワード
含まれる範囲をどう確認するかを解説する

【ここでわかること】
同じ料金でも、含まれるものが違えば比較になりません。
設立代行を比べるときにいちばん大事なのが、含まれる範囲の確認です。ここをそろえないと、金額を比べても意味がありません。

| # | 確認すること | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | 登録免許税などの実費は含まれるか | 含まれない場合は別途6万円以上かかる |
| 2 | 定款の作成は含まれるか | 電子定款になるかも確認する |
| 3 | 登記の申請まで含むか | 書類の作成だけの場合もある |
| 4 | 設立後の税務届出は含まれるか | 別料金のことが多い |
| 5 | 補正が発生した場合の対応 | 追加費用がかかるかを確認 |
| 6 | 顧問契約や継続契約が前提か | 期間と解約の条件も確認 |
※金額と期限は執筆時点(2026年8月)の制度にもとづく目安です。最新の取扱いは所管官庁でご確認ください。
特に見落としやすいのが実費の扱いです。登録免許税6万円は、誰がどう手続きしても必ずかかります。これが料金に含まれているのか別なのかで、総額が大きく変わります。
料金表の見せ方にも注意が必要です。「実質0円」「〇万円お得」といった表示は、何かと比べた結果として書かれています。何と比べているのかを確認してください。紙の定款で自分で手続きした場合と比べているのか、株式会社の設立と比べているのか。比較の対象が違えば、数字の意味も変わります。
また、設立後の税務届出が含まれるかも確認してください。法人設立届出書、青色申告の承認申請書、給与支払事務所等の開設届出書。これらは会社設立の後に必ず必要になるもので、期限もあります。
合同会社の会社設立では、株式会社と違って定款認証の手数料がかかりません。株式会社向けの料金表をそのまま見ていると、含まれるはずのない項目が並んでいることがあります。合同会社の場合の料金を確認してください。
※金額・期限は執筆時点(2026年8月)の制度にもとづく目安です。
出典(解説):吉田一仁税理士事務所|合同会社設立の費用は?代行を依頼するべきか/吉田一仁税理士事務所
比較の物差しを作る方法を、会社設立の実務から解説

【ここでわかること】
同じ質問を複数に投げる。それだけで比べられるようになります。
複数のサービスを比べるとき、それぞれの説明を読んでいるだけでは判断できません。自分で物差しを作ってください。
| # | やること | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 確認項目を一覧にする | 実費の扱い、定款の作成、登記の申請、設立後の届出、継続契約の有無。この5つが基本です。 |
| 2 | 同じ質問を複数に投げる | 問い合わせフォームでも電話でも構いません。同じ質問をすれば、答えを並べて比べられます。 |
| 3 | 総額で計算する | 料金+実費+継続契約の年額。この形にそろえて比べます。 |
| 4 | 対応の速さも見る | 問い合わせへの返答の速さは、その後のやりとりの目安になります。 |
| 5 | 説明の分かりやすさを見る | 質問に正面から答えてくれるかどうかは、信頼できるかの判断材料になります。 |
この作業を面倒に感じるかもしれませんが、実際にやってみると1時間程度で終わります。会社設立は数万円から十数万円の買い物なので、その程度の手間はかける価値があります。
問い合わせの内容としては、「合同会社の設立をお願いした場合、総額でいくらになりますか。登録免許税は含まれますか。設立後の税務届出は含まれますか。継続的な契約は必要ですか」と聞けば、必要な情報がひととおり返ってきます。
自分でやる場合の金額も物差しに入れる
比較の対象に「自分でやる場合」も入れてください。合同会社の会社設立を自分で進めると、紙の定款なら実費で10万円前後です。代行サービスの総額がこれをどれだけ上回るかが、依頼することの対価になります。その金額に見合う価値があるかを判断してください。
※金額・期限は執筆時点(2026年8月)の制度にもとづく目安です。
出典(解説):比較ビズまとめ|会社設立を司法書士に依頼する報酬・費用/株式会社ワンズマインド
設立代行に向いている人・向いていない人を解説する

【ここでわかること】
時間と確実さを買うサービスです。
設立代行は、時間と確実さを買うサービスです。それが必要かどうかで判断してください。
| 向いている人:事業の立ち上がりを急いでいる | 会社設立の手続きに時間を使うより、営業や仕入れに集中したい場合です。 |
|---|---|
| 向いている人:確実に進めたい | 補正で往復するリスクを避けたい、開業日が決まっている場合です。 |
| 向いている人:税理士や会計ソフトを探している | セットになっているサービスなら、まとめて解決できます。 |
| 向いている人:許認可が必要な業種 | 事業目的の書き方から相談できると、あとの手戻りがなくなります。 |
| 向いていない人:時間に余裕がある | 自分でやれば実費だけで済みます。仕組みも理解できます。 |
| 向いていない人:継続契約をしたくない | 顧問契約が条件のサービスは合いません。単発で頼める事務所を探してください。 |
判断の目安として、会社設立の手続きに使える時間がどれくらいあるかを考えてみてください。書き方を調べ、書類を作り、法務局へ行き、補正があればもう一度。慣れていない人なら合計で10時間から20時間ほどかかります。平日の日中に動く必要もあります。会社員として働きながら準備している人なら、この時間を確保するだけでも簡単ではありません。
合同会社の会社設立は、株式会社より工程が少ないので、自分でやりきれる範囲に収まっています。時間があるなら挑戦する価値がありますし、その過程で会社の仕組みが分かるという副産物もあります。
一方で、事業のほうが忙しいなら、手続きは任せて自分は事業に集中するというのが合理的です。会社設立そのものが目的ではなく、その先の事業が目的である以上、どちらが事業にとって有利かで決めるのが筋です。
折衷案として、定款の作成と電子化だけを頼み、登記は自分で申請するという形もあります。印紙代4万円が浮き、報酬も抑えられます。合同会社の会社設立は書類が少ないので、こうした部分的な依頼がしやすい形です。
※金額・期限は執筆時点(2026年8月)の制度にもとづく目安です。
出典(解説):吉田一仁税理士事務所|合同会社設立の費用は?代行を依頼するべきか/吉田一仁税理士事務所
契約する前に聞いておくことを解説する

【ここでわかること】
担当者、進め方、必要なもの、期間、支払い。
料金以外にも、契約の前に確認しておいたほうがよいことがあります。
| # | 内容 |
|---|---|
| 1 | 誰が登記を担当するのか。提携している司法書士なのか、社内にいるのか。名前と事務所を教えてもらえるかを確認します。 |
| 2 | どこまで自分がやるのか。基本事項の決定は自分の仕事です。それ以外に何をするのかを確認します。 |
| 3 | 必要なものは何か。印鑑証明書、会社の実印、本人確認書類など。いつまでに用意すればよいかも聞きます。 |
| 4 | どれくらいの期間がかかるのか。依頼してから登記が完了するまでの目安を確認します。 |
| 5 | 支払いのタイミングはいつか。着手時か、完了後か、分割か。 |
| 6 | 補正が出た場合はどうなるのか。追加費用がかかるのか、対応してもらえるのかを確認します。 |
これらを聞いたときの答え方で、その事務所の姿勢が分かります。曖昧な返答が続くなら、避けたほうが無難です。会社設立は一度きりですが、その後も長く付き合う可能性がある相手です。
また、設立後の相談ができるかも確認しておいてください。商号の変更、本店の移転、事業目的の追加。会社を続けていれば、いずれ登記が必要になる場面が来ます。そのときに相談できる関係があると助かります。
極端に安い場合は理由を聞く
相場から大きく外れて安い場合、何かが含まれていないか、別のところで収益を得る仕組みになっているはずです。それ自体が悪いわけではありませんが、理由を確認せずに契約すると、あとで想定外の費用が出てきます。合同会社の会社設立の相場感を持ったうえで、質問してください。
※金額・期限は執筆時点(2026年8月)の制度にもとづく目安です。
出典(解説):シルク司法書士事務所|会社設立代行の費用/シルク司法書士事務所
依頼したあとの進め方を、会社設立の流れで解説する

【ここでわかること】
決めるのは自分。書類の準備と確認が主な作業になります。
依頼したら全部任せられるわけではありません。自分がやることも残ります。
| # | やること | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 基本事項を決める | 商号・本店・事業目的・資本金・事業年度・社員構成。ここは誰に頼んでも自分の仕事です。 |
| 2 | 必要な書類を用意する | 印鑑証明書、本人確認書類など。指示されたものを期限までにそろえます。 |
| 3 | 会社の印鑑を作る | 自分で発注する場合と、代行に含まれる場合があります。確認してください。 |
| 4 | 出資金を払い込む | 自分の口座への振り込みです。指示された方法で行い、通帳の写しを渡します。 |
| 5 | 書類の内容を確認する | 作成された定款や申請書に目を通します。商号や本店の表記が意図どおりかを確認してください。 |
| 6 | 登記の完了を待つ | 申請は代行側が行います。完了の連絡を待ちます。 |
| 7 | 証明書を受け取り、設立後の手続きに進む | 税務署や年金事務所への届出が含まれるかを確認しておきます。 |
任せていても、書類の内容確認は自分でしてください。商号の表記、本店の番地、事業目的の文言。これらが意図と違っていても、登記されてしまえば直すのに費用がかかります。
特に事業目的は、伝えた内容がそのまま条文になっているかを確認してください。許認可が必要な業種なら、要件を満たす文言になっているかも見ます。会社設立の後で追加すると、変更登記の費用がかかります。
やりとりの方法も最初に決めておくと進みやすくなります。メールが中心か、電話もあるか、専用の画面に入力する形か。会社設立の準備期間は数週間なので、その間の連絡がスムーズかどうかで体感がだいぶ変わります。
登記が完了したら、登記事項証明書を受け取って内容を読んでください。代行に任せていても、最終的に責任を負うのは会社です。合同会社の会社設立の締めくくりとして、この確認だけは自分で行ってください。
※金額・期限は執筆時点(2026年8月)の制度にもとづく目安です。
出典(解説):マネーフォワード クラウド会社設立|合同会社の設立代行のおすすめは?/株式会社マネーフォワード
まとめ|合同会社の会社設立を代行に任せるなら

【ここでわかること】
金額より、含まれる範囲。同じ質問を複数に投げる。
この解説の内容をまとめます。
| # | 内容 |
|---|---|
| 1 | 設立代行は、複数の士業が連携して成り立っています。登記は必ず司法書士か弁護士が担当します。 |
| 2 | 手数料0円のサービスは、会計ソフトや顧問契約とセットになっていることが多くなっています。 |
| 3 | 確認すべきは、実費の扱い・定款の作成・登記の申請・設立後の届出・継続契約の有無の5点です。 |
| 4 | 同じ質問を複数のサービスに投げて、総額をそろえて比べてください。 |
| 5 | 比較の対象には「自分でやる場合」も入れます。合同会社なら実費で10万円前後です。 |
| 6 | 契約前に、担当者・進め方・必要なもの・期間・支払い・補正時の対応を確認します。 |
| 7 | 任せていても、書類の内容確認は自分でしてください。特に商号・本店・事業目的です。 |
設立代行は、時間と確実さを買うサービスです。合同会社の会社設立は自分でもやりきれる範囲なので、依頼するかどうかは事業の状況で決めてください。急いでいるなら任せる、余裕があるなら自分でやる。どちらも合理的な選択です。
※金額・期限は執筆時点(2026年8月)の制度にもとづく目安です。
出典(解説):マネーフォワード クラウド会社設立|合同会社の設立代行のおすすめは?/株式会社マネーフォワード
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掲載順は優劣ではありません。順位づけではないので、気になる見出しのものから見てください。合同会社の会社設立の理解が進みます。
外国人が法人を作る場合に、2つの形態のどちらを選ぶかを比較しています。
【最後に】
設立代行を選ぶときは、金額の大小より「何が含まれているか」を見てください。表示されている料金が同じでも、含まれる範囲が違えば比べたことになりません。契約の前に聞くべきことを一覧にして、複数のサービスに同じ質問をする。この方法なら、自分にとってどれがよいかを判断できます。
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